会社を続けるのか、誰かに渡すのか、それとも手放すのか。
その答えを出す前に、もうひとつ考えておきたい道があります。
それは、経営者が現場の中心から少し離れても、会社が回る状態へ整えることです。
日本には約380万社の中小企業があり、そのうち年間5万社が静かに姿を消しています。
多くの経営者が「売るか、続けるか、たたむか」の三択しかないと思い込み、選択肢を狭めていく――。
本サイトでは、「売る・続ける・たたむ」を決める前に、まずは「経営者が現場から離れても回る状態」を整えることを大切にし、経営者が納得して次のステージへ進むための仕組みと伴走を提供します。
「社長が休めない」「自分がいないと回らない」状態になっていませんか
朝起きてすぐにスマホを開くと、取引先や社員からの連絡が並んでいる。
現場の判断や売上確認、資金繰り、従業員や役員の相談、細かな雑務――ひとつずつ対応しているうちに、気づけば今日も自分の仕事は後回しになっている。
このようなお悩みを抱えている経営者もいるのではないでしょうか。
会社は動いている――しかし、その中心にはいつも社長がいる。
- 社長が判断しなければ進まない
- 社長が現場に出なければ回らない
- 社長が休むと、どこかで仕事が止まってしまう
その状態が続くと、経営者は「この会社をこのまま続けられるのか」「誰かに渡せるのか」「いつか手放すべきなのか」と考え始めるものです。
しかし、本当に必要なのは、いきなり出口を決めることではありません。
まずは、会社のどこが経営者に依存しているのかを見える化し、現場・お金・人・業務の状態を整理することが重要です。
選択肢はひとつではありません
会社のこれからを考えるとき、選択肢は「続ける」か「たたむ」かだけではありません。
経営者自身のこれからの人生と、会社の状態を照らし合わせながら、いくつかの道を並べて考えることが大切です。
自走化
まず考えたいことは、経営者が現場の中心から少し離れても、会社が回る状態を作ることです。
業務の流れを整理し、社員に任せられる範囲を広げ、判断や対応が社長一人に集中しない仕組みを整えていきます。
バイアウト・事業承継
会社の価値や引き継げる仕組みが整えば、第三者への譲渡や後継者への承継も選択肢になります。
売る・継ぐを急いで決めるのではなく、渡せる会社に整えてから考えることが重要です。
円満廃業
自走化や承継を検討した上で、会社を手放す選択をすることもあります。
その場合も、突然終えるのではなく、取引先・従業員・家族・経営者自身にとって納得できる形を一緒に考えていくことが大切です。
私たちが大切にしていること
会社のこれからを考えるとき、売上や利益、資産、負債といった数字の整理は欠かせませんが、数字だけで答えを出すことはできません。
経営者には、会社の外にも暮らしがあり、家族があり、これからの人生があります。
- 何歳まで働きたいのか
- どのくらい現場に関わりたいのか
- 会社を残したいのか、誰かに渡したいのか、それとも自分の代で区切りをつけたいのか
その思いも含めて整理しなければ、本当に納得できる選択にはつながりません。
私たちは、会社・お金・人・暮らしを切り離さずに見ていきます。
無理に売却をすすめたり、廃業へ誘導したりすることはありません。
今の会社の状態と、経営者本人の希望を一緒に整理しながら、選べる道を増やしていくことを大切にしています。
次のステージへ進むために
最初から答えを決める必要はありません。
大切なのは、まず今の会社がどのような状態にあるのかを見える化することです。
- どの業務が社長に集中しているのか
- お金の流れは整理されているのか
- 社員に任せられる仕事はどこまであるのか
- 会社を続ける場合、誰かに渡す場合、手放す場合に、それぞれ何が課題になるのか
ひとつずつ確認していくことで、漠然とした不安は具体的な検討事項に変わっていきます。
会社を整えることは、選択肢を狭めるためではありません。
むしろ、自走化、承継・売却、円満廃業のどの道を選ぶ場合でも、納得して次へ進むための土台になります。
まずは、今の会社の状態を一緒に見つめるところから始めてみませんか。
円満廃業ドットコム
編集長 上田智雄
(いっしょに税理士法人 代表税理士)
