中小企業の社長にお勧めの映画3選

「経営はなかなかうまくいかないことの繰り返し」と思う方もいるでしょう。良い社員がいない、うまく売れない、新規事業が作れない、などなど。しかし、中小企業ならではの醍醐味もあります。そのようなストーリーを映画で感じられる、中小企業の社長が見て楽しめる映画を3つピックアップしてご紹介します。

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新たな視点の大事さに気付かされる「マネーボール」(2011年)

実話に基づいたこの映画は、限られた予算内で成功を収めようとするオークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー、ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)の話です。お金のない球団では、ホームランバッターなどのスター選手は獲得できません。そこで、ビリーは考えます。「大事なことは打つことではなく、出塁することだ」と。

編成チームは出塁率に注目して選手獲得を考えます。すると、どこかに難はあれど、出塁率が高い選手が何人も他球団でくすぶっていることが分かりました。中小企業でありがちな、「なんでもできる人」を採用しようとしてもなかなか入ってくれないという悩みに対しての一つの答えのようなものが見えてくるのではないでしょうか。

こうして出塁率の高い選手を集めて、アスレチックスは快進撃を始めます。そして、その結果は…?

この革新的なアプローチとデータ分析を駆使してチームを再建する過程は、資源が限られている中小企業の社長にとって、大きなヒントやモチベーションとなるのではないでしょうか。

廃業後が楽しみになる「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」(2014年)

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」は、一流のシェフであるカール・カスパー(ジョン・ファヴロー)が、レストランのオーナーとの対立をきっかけに仕事を辞め、フードトラックで新たなスタートを切る物語です。カールは、息子パーシーと元妻イネズのサポートを受けながら、アメリカを横断するフードトラックの旅を通じて、料理への情熱を再発見し、家族との絆を深めていきます。

彼の情熱的な料理のシーンも見どころではありますが、中小企業の経営者にとっては、息子との関係を築く過程に注目してしまいます。社長と従業員との関係に投影して、相手を思う心や愛、対等な関係であることの大切さを考えてしまう人もいるかもしれません。

この映画は、料理を通じた人生の再発見と家族の絆を描いた心温まる作品となっていますが、キャリアと人生の変化への対応、家族との関係の再構築、そして何よりも自分の情熱を追求する重要性に気付かされます。仕事と人生において新しい道を模索している人々にとって、共感と励ましを与える作品です。

この映画は、一流のシェフがレストランの仕事を辞めた後、フードトラックで再出発する姿を描いています。彼の情熱、創造性、家族や仲間との絆が、中小企業経営における挑戦、チームワークの重要性、仕事と私生活のバランスについて考えさせられる内容です。中小企業の社長が新しいアイデアや方向性を考える際の良い参考になるでしょう。

アイデア商品で大逆転!「ジョイ」(2015年)

この映画は、ジェニファー・ローレンスが演じる実在の発明家兼実業家ジョイ・マンガーノの半生を描いています。彼女はシングルマザーとしての厳しい生活の中で、モップの革新的なデザインを思いつき、それを商品化します。

しかし、なかなか思うように売れません。ジョイは、ふとしたきっかけで知り合ったショッピングチャンネルのニール・ウォーカーと知り合い、発明品が番組で紹介されることとなります。とはいえ、まだまだそこには解決しなければならないことがありました…。ジョイは周囲を巻き込んであきらめずに努力を続け、そしてジョイの会社は大企業になっていきます。

この物語は、中小企業の社長が直面するような困難や挫折、そしてそれを乗り越えたときの喜びと成功をリアルに描いています。創造性、決断力、そして逆境に立ち向かう勇気を持つことの重要性を感じられる作品です。

中小企業のストーリーは人間味あふれる

中小企業の経営のリアルは、そこに社長を中心として人間ドラマがあります。人は感情があります。ビジネスはその感情を持つ人たちによって作られています。ビジネスの日常から少し離れて、これらの映画を通じて楽しみ、経営のヒントにしてみたはいかがでしょうか。

 エマニャン

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円満廃業ドットコム 編集部

会社経営において、終わり方に迷いを持たれる経営者は数多くいらっしゃいます。廃業にまつわる「何をすれば良い」「本当に廃業すべきか分からない」といった様々な不安をクリアにし、これまで努力されてきた経営者が晴れやかなネクストキャリアに進めるように後押しします。

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